ジャンクギター再生
昨年暮れの大掃除で発掘したジャンクギター、『Tokai LIMITED EDITION』
ボロボロの安ギターだけど、経年の変化がヴィンテージな雰囲気を醸し出してて捨てがたい…
これをなんとか再生してやりたいと思うのであります。
ストリングガイドの穴埋め
まずはタイトル通り、ヘッドからの作業開始であります。
ワシは弦のテンションゆるめが好きなので、3,4弦のストリングガイドは取り外し、取り付け穴を埋めることに。
しかしここで安直に爪楊枝を使ってしまったことが、後々とってもめんどくさいことになるとは、この時には気づきもしなかったのであります。
トラブルその1
余分な爪楊枝を切り取って、面合わせにサンドペーパーで磨いたら、なんとそのまわりだけ白くなってしまいました。
せっかく経年の日焼けでヴィンテージの貫禄が出ていたのに…(せめてマスキングでもしておけば良かったのだろうが…そもそも爪楊枝立てたのが間違いw)
トラブルその2
ここで最初の悪あがき。
家にあるものでなんとかしようと紅茶の出し殻を使ってみたのですが、その結果は…
白いところはそのままで、爪楊枝のまわりだけに色が染みて魚の目みたいになってしまったのでありますw
その後もコーヒー、蜜蝋ワックス、オイルフィニッシュ用のオイルなど、手当り次第に使ってみたのですが、どれも似たりよったり…
トラブルその3
暮れの慌ただしさもあって(ここまでは昨年末の話)イライラも募り、つい暴挙に出てしまいましたw
ヤケになってライターで炙ってみたら、色は着いたけれどもタバコの焦げ跡みたいになってしまったのであります。(レリック仕様かw)
これでは「化粧直し」どころか、どんどん傷が深くなって行くばかり…こんな泥沼状態から抜け出すべく、年内はここで一旦『仕事納め』といたします。
『穴埋め失敗』の穴埋め
そして新年を迎え心機一転、パテ埋めして塗り直すことに。
実はワシ、パテ埋めは初めての経験なので、ちょうど良い練習台が出来て新年早々ラッキーなのであります。
焦げ跡除去
ペーパーで磨いたくらいでは、木材の繊維にまで達した焦げ跡は落ちなかったので、思い切ってルーターで彫りとることにしました。
最初からパテ埋めしていれば、こんな手間と時間はかからなかった…なんてことは考えず、ただひたすら焦げ落としに全集中w
そしてパテ埋め
さてさて初めてのパテ埋め、案の定やらかしてしまいましたw
30分硬化型のはずなのに、なぜか3日経ってもまだ表面がベトベトして『踏んづけたガム』状態。
しびれを切らしてペーパーがけしたら、ポロポロと剥がれて落ちてしまったという…なんとも情けない結果に。
パテ埋めリベンジ
硬化しなかった原因は直ぐに判りました。パテをケチって端の方をカッターナイフで取り分けたため、硬化剤(真ん中の白い部分)が含まれて無かったのでありますw
その失敗を踏まえて、今度はガッツリ輪切りでパテを切り取りました。ちなみに量が多いと練りやすいです。
でも加工するには24時間以上経ってから(気温が低い冬場はもう少しかかるらしい)だそうで、余裕をみてペーパーがけは2日後に。
下地調整
翌々日ペーパーがけをしてみると、ガイド穴があった部分が丸く不自然に目立つので、ステインマーカー(オーク色)でレタッチしてみました。
ベタ塗りではあまりにもブサイクなので、サンドペーパーでなんとなく木目につながるように小細工してみましたが、なかなか上手く行きませんなぁw
着色
白けた部分の着色にはペーパーステイン(メープル)を使用しました。
紅茶の出し殻なんか使わずに、最初からこれをつかっていれば…なんてことはまったく考えず、色変わりした部分に塗っていきますw(綿棒を使うと上手く塗れました)
仕上げ
ワシの場合、ヘッド(ネック)の仕上げは『エキゾチックオイル』一択なのであります。
…とは言えこのヘッドはなかなか艶が出ませんでしたなぁ。10回以上塗り重ねても、なぜか表面が薄く曇っていました。
気温の関係もあるかもですが、最終的には車のヘッドライト磨きで研いて、いくらかマシにはなりましたけど。
あとがき
ライターで焦がした時には、さすがのワシも凹みましたが、ここまでやればワシ的には満足な仕上がりなのであります。
これでペグと弦を付ければ、加工した部分もそれほど目立たなくなるんじゃないかと…まあ、なんとかなるでしょうw
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