ジャンクギター再生(続き)
昨年暮れの大掃除で発掘したジャンクギター、『Tokai LIMITED EDITION』
ヘッドの化粧直しが完成したので、クルーソンタイプのペグを取り付けてみました。
パーツの選定
オリジナルのペグはこんな形状。
壊れてるし、見栄えも良くないので交換は必須なのであります。
トラブルその1
当初はストックしてあったペグを使おうと考えていたのですが…
よく見ると微妙に形が違うんですな~。(なんか余計なものが付いとるw)
どうしてもこれを使うとなると、ペグ穴を現在の8.2mmから10mmに拡げにゃならんのであります。
10mmのブッシュもストックがあったので、なんの気なしにペグと合わせてみたら…
トラブルその2
ここでまた新たな問題が発覚。
なんと、ペグとブッシュを合わせると、ヘッドの厚みをオーバーしてしまうと言う…w(我ながら穴を拡げる前に良く気づいたw)
ペグ穴加工のうえに、ブッシュまで手を加えにゃならんとなると、一気にめんどくさくなってしまいましたw
ペグ再調達
ここは潔く、新しいペグを調達するのが良かろうとAmazonで検索してみると、
あるじゃないですか、ちょうど良さげなのが。
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Musiclily Pro 6連 ビンテージ ギター ペグ Squier Classic Vibe ストラト/テレキャスエレキギター用、ゴールド |
おまけに8.2mmのコンバージョンブッシュまであったので、これを使えば穴あけ加工しなくて済みそう。
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即ポチって待つこと、しばし…
トラブルその3
ペグの方は国内に在庫があったようで直ぐに届いたのですが、問題はコンバージョンブッシュ。
中国発なので日数がかかるのは覚悟の上とは言え、予定日より一週間過ぎても届かず、問い合わせをすると「行方不明になっているみたいなので再送します…あと20日くらい待ってネ」みたいな回答が返ってきましたw
ペグ取り付け
さすがに時間かかり過ぎなのでブッシュはキャンセルして、ペグに付属の9mmブッシュを使うことに。
コンバージョンブッシュのサイズ
ブッシュのサイズを計測してみると、新しいペグに付属していたものが約9.1mm、古いブッシュが約8.2mmでした。
その差は約0.9mm。
無理やり押し込むにはちょっと厳しいみたいですな。(やはり穴拡げ加工から逃げられんのかw)
ペグ穴拡大
ボール盤なんぞ持ってないワシ、ぶっとい刃の付いた電動ドリルを手持ちで使うとなると失敗する気しかしないw
そこで加工にはリーマーを使いました。
一回転させてはブッシュをあてがってみて確認…と慎重に作業したこともあってか、思ったよりカクカクしないで上手く出来たんじゃないかと自画自賛w
コンバージョンブッシュ取り付け
しかしすべてのペグ穴を拡げて、1弦側から挿入しようとしたら、固くて入らない…
よく考えてみれば、リーマーは刃が先細りになっているので、入り口が9.1mmでは、奥はそれより狭くてツッカエてしまうのですな。
だが、「よく考えてみた」のは1弦のブッシュをプライヤーで挟んで無理やり押し込んだ後のことw
いちおうウェスを被せてからのプライヤーだったのですが、ウェスごときではプライヤーのアゴ力を防ぐことはできず、ブッシュとヘッドの裏側に歯型を残してしまいましたw
残りの2~6弦のペグ穴は、再度リーマーで拡げ直して、ゴムハンマーでブッシュを打ち込んだけど、バイスで圧入したほうが良かったかしら。(バイスの存在をすっかり忘れていてホコリまみれw)
ペグをビス止め
ペグを仮組みしてみました。
この時1弦のペグが入りにくかった(中でブッシュが変形しているのかも?)ものの、一旦収まってしまえば他のペグと同様にスムーズに動いて一安心。
ペグ間の隙間も狭く、これなら問題なくビス止めできるでしょう。
以前ビスをいきなりねじ込んで、ヘッドにヒビを入れた苦い経験があるので、今回はドリルで下穴を開けておきます。
完成
下穴のおかげで、ビス止めも無事に完了。
よく「神は細部に宿る」とか言いますけど、安ギターの神様は「見えないところには目をつぶる」のでありますなw
ストリングガイドはヴィンテージらしく『カモメ』にしようかと迷ったのですが…
やっぱり他のギターと仲間はずれは可愛そうなので、筒形を使うことに。
あとがき
めんどくさがりな上にイラちん(いらち)な性格のワシは、今回もプライヤーで無理やりブッシュを押し込んだりと、お約束通りの荒ワザでピンチを招いてしまったものの、やっぱり最終的には、なんとかなってしまうのでありますなw
たぶんワシには安ギターの神様がついてくださってるので、一生高級なギターを手にすることは無いでありましょうww
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